カナダ産アスペン材の日本市場での需要開拓をめざし、カナダ政府、業界団体、製材業者の代表者が来日。1月26日、カナダ大使館でセミナーを開催した。
アスペン材はカナダに自生する広葉樹の中で最も広く分布し、立木量は35億立米超にのぼる。高さ20mに成熟するまで30年〜40年と成長は早い。表面が淡白色。ただし軽量で柔らかく構造材には不向きで、OSB材やパルプの原料として使われてきた。
近年パルプとOSBの生産増加を受けアスペン材の使用が増加、製材に適した優良材の選り分けも容易になってきている。このため業界では原木のより細かな格付けを開発し、優良材をより高価値製品を生産するために新たな用途を模索している。
現在検討が進められているのは、床材、幅木、ドアや障子格子などの建具。セミナー当日には、日本の家具・インテリア加工企業がアスペン材を使って試作製造した家具やインテリア製品の展示会や作品が展示された。
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