(社)不動産流通経営協会(東京都港区)は6月、首都圏1都3県で2010年4月1日~11年3月31日の間に購入した住宅の引き渡しを受けた世帯を対象に「2011年度不動産流通業に関する消費者動向調査」を実施、その結果をまとめた。有効回答数は959で、このうち新築住宅購入者は33.2%、既存住宅購入者は66.8%だった。
調査によると、住宅購入資金総額の平均は新築で4766万円(前年度4293万円)、既存で3561万円(同3668万円)。
住宅購入資金の借入資金としてフラット35を利用した割合は新築(19.2%、対前年比9.8ポイント増)、既存(13.7%、同7.8ポイント増)とも前年より増加。新築購入者では「親からの贈与」を利用した割合が前年より4.4ポイント増え22.6%にのぼった。
フラット35が適用可能な住宅を購入した世帯のうち、実際に融資を利用した割合も前年より大きく伸び、新築で32.6%(同14.5ポイント増)、既存で47.1%(同19.4ポイント増)に。
また、「住宅取得等資金に係る贈与税の非課税制度」の利用割合は14.4%だった。利用者は「29歳未満」25.0%、「30~39歳」20.4%と若い世代が占め、早期の財産転移が実行されている実態が浮き彫りになった。
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