シングルマザーを支援するNPO法人全国ひとり親居住支援機構(横浜市)は、空き家を活用したシングルマザー向けシェアハウスを全国に広げる支援活動を推進している。同NPOの代表である秋山怜史さんは、2015年にシェアハウスの物件情報などを提供するポータルサイト「マザーポート」を開設。2019年7月に同NPOを設立し、本格的な支援を開始した。
現在、運営サイトには、全国各地のシングルマザー向けのシェアハウス20件が掲載されている。多くは一戸建て住宅で、空き家をリフォームしてシェアハウスにしたもの。サイトに掲載されているシェアハウスには、子育てや仕事の悩みを持つシングルマザー同士が互いに支え合いながら暮らしている。
「マザーポート」がシングルマザー100人を対象に行ったアンケートには、「子どもと同世代の子育て世帯が住んでいる物件がオススメ」「困ったときには助け合ったり、ママ友コミュニティで情報共有したり、一緒に遊んだり。そんな関係を構築できる環境がいい」という意見が寄せられている。
同NPOには、全国の空き家所有者からシェアハウスのリフォームに関する問い合わせがくるという。秋山さんは、一級建築士事務所・秋山立花の代表でもあり、中古住宅のインスペクションやリフォーム相談に応じている。
「マザーポート」に掲載されているシェアハウス物件は、同NPO法人の会員が運営している。現在、会員数は15人。
同事業は、国土交通省の「人生100 年時代を支える住まい環境整備モデル事業」に採択されている。
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