ぎふの木ネット協議会(岐阜県岐南町)は、県産材の活用を推進し、新たな価値を作り出すための取り組みとして、県産材・国産材を活用した住宅の開発を行うと発表した。10月以降に随時着工。同時にウェブサイトも公開し、新着情報を発信していくという。
開発を進めるのは、木材が持つ調湿作用や断熱効果、天然の木が放つ香りの鎮静作用や殺菌効果などを暮らしの中に取り入れた「木で健康になる」住宅。大学などとの研究により国産材住宅の様々な性能を実証していくという。
今回の取り組みでは、木材の生産者や製材工場、プレカット工場など同協議会が持つ各方面のネットワークにより、材料コストの20%削減に成功したという。そのため、今まで価格面からも苦戦していた県産材利用の住宅提案がしやすくなり、県産材に対して興味がなかった一般ユーザー層へ一歩進んだアプローチができるようになったとする。
同協議会は、岐阜県産材の活用の推進・森の保護などに取り組む産官学連携のチーム。森林・木材事業者から建築関係、各種メーカー、行政、学術機関、金融、保険といった幅広い事業体が参画している。9月1日時点での会員数は136社。
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