INAX(愛知県常滑市・杉野正博社長)とトステム(東京都江東区・菊池光男社長)は、共同開発商品第3弾となるシステムバスルーム「プレシオ」を今年4月1日からそれぞれのメーカーブランドで発売すると発表した。新シリーズは中高級価格帯の戸建住宅用。両社共通の課題である戸建リフォーム市場の攻略をさらに進める。
INAXとトステムは2002年から共同開発を始め、翌2003年から普及価格帯の商品を統合している。これまでに、2003年4月発売の戸建新築市場向けの「e−bath BX」、2004年4月に発売したリフォーム市場向けの「ルキナ」を開発してきた。
新シリーズ「プレシオ」は、浴槽のお湯が冷めにくい「サーモバス」、足の裏の冷たさを光熱費ゼロで解消した「サーモフロア」などで「ぬくもり」を確保する。さらに、浴室と洗面室に視覚的つながりをつくる「スタイリッシュドア」、屋外への視界を広げ、光をとり込む「浴室一体型出窓」、屋外との出入りができる「テラスドア」など「ひろがり」のある空間をつくった。INAXとトステム両社の技術を結集した。
一方、リフォーム対応を念頭に、”既設部分との接合”に配慮した部材などを揃えた。
共同開発によって、これまで1シリーズにつき各社10億円かかっていた型枠制作費を一本化するなど、投資の圧縮が進んでいる。また開発期間の短縮、生産の最適化、スケールメリットといったシナジーを着実に発揮しているという。
「プレシオ」の初年度の販売目標は、両社あわせて年間3万6000台。前年度の同価格帯シリーズの1.5倍。このうち4割をリフォーム市場での売上とすることを目指す。
■INAX TEL:0120-1794-00
【ホームページ】
■トステム TEL:0120-12-6001
【ホームページ】
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