良品計画(東京都豊島区)の子会社MUJIHOUSEは9月13日、広いウッドデッキのある平屋建て木造住宅「陽の家」の提供を開始した。建築面積95.64m2で標準仕様本体工事価格は1598万円(税別)。全国30拠点で販売を開始し、今年50棟の提供をめざす。
基本は長野県産のスギ材を外壁に使い、室内と庭をつなぐ全開口サッシと広々としたウッドデッキを標準装備とする。同社の特徴である間仕切りをなるべく少なくしたシンプルな間取りとなっている。室内の床はオーク材を標準仕様とする。
夏は日差しを遮断し冬は自然光を取り込めるように庇は1.3mの深さに設定し、雨樋はついていない。庇の下に伸びるウッドデッキは標準仕様で奥行き1.365mとなる。
「少子高齢化や働き方改革などの時代の変化を受け、近年、新築で平屋住宅が占める割合が多くなっているなど、平屋住宅の需要がで伸びている」とMUJI HOUSEの川内浩司取締役開発部長は説明する。
同社は2017年4月、およそ6畳のワンルーム「無印良品の小屋」を材料費と施工費込みで税込み300万円で自宅以外の「二拠点目」として提案したところ、全国から問い合わせがあり、好評だった。今回、小屋に水回りが付いた一回り大きい平屋を開発した。
従来のMUJIHOUSEの住宅のメインターゲットは、平均37歳の一次取得層だったが、今回は幅広い層を対象にしたいという。
木造軸組工法(SE構法)を採用し耐震等級3相当。ダブル断熱工法で窓はトリプルガラスのアルミ樹脂複合サッシを使用し、Ua値0.42W/m2・K。
同社は、年間300棟の「無印商品の家」を提供しているが、現在「木の家」「窓の家」「縦の家」の3つの商品のうち、7割を「木の家」が占める。「窓の家」が3割で、「縦の家」は都市型として数棟。
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