清水建設は、気象庁の「緊急地震速報」を活用した「総合地震防災システム」を開発、同社の技術研究所で試験運用を開始した。
気象庁では昨年2月から「緊急地震速報」の試験運用を開始している。これは、地震発生時に初期微動の「P波」を検知し、それを基に地震の規模や主振動の「S波」の到達時刻などを数秒で割り出し、各地にデータを配信するもの。清水建設の総合地震防災システムは、この緊急地震速報を活用する。
速報の震源情報から瞬時に震度分布などを解析し、予測結果を登録した携帯電話やパソコン、警報装置に配信する。GIS(地理情報システム)を使って視覚的に表示することも可能だ。
また同社では、数万件の自社の施工物件をデータベース化。施工物件の被災状況の予測などもできるようにする。
■清水建設 TEL:03-5441-1111
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