公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター(東京都千代田区)はこのほど、第36回「住まいのリフォームコンクール」を開催し、「住宅リフォーム部門」397件、「コンバージョン部門」33件の応募の中から特別賞5作品を含む入賞27作品を選定した。国土交通大臣賞には、マスタープラン 一級建築士事務所(兵庫県西宮市)の「浦和の家 ~ 全室床暖房のある可変する終の棲家」(住宅リフォーム部門)が選ばれた。
「浦和の家」は、住宅全体を冷暖房できる全室空調を備えた住宅。マンションの乾式二重床の床下空間を暖気チャンバー用に、廊下や水廻りの天井裏を冷房チャンバーやダクトなどの設備スペース用に利用したもので、冬期は床から温め、夏期は天井側から冷やす。ダクトを用いることで、壁掛けエアコン特有の風が軽減される特徴を備える。
そのほかの特別賞では、 (独)住宅金融支援機構理事長賞に育暮家ハイホームス(静岡県藤枝市)の「耳が遠くなった母の為の『QOL向上リフォーム』」、(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞に結設計工房(山形県寒河江市)の「アトリエのある家[河北町]-ストックの再生が地域を変えていく-」(コンバージョン部門)、(一社)住宅リフォーム推進協議会会長賞に喜多ハウジング(石川県金沢市)の「自然をコントロールする家」(住宅リフォーム部門)、(一社)住宅瑕疵担保責任保険協会会長賞にアルティザン建築工房(北海道札幌市)の「若い僕らも老後は心配 -性能向上リノベーションしました!-」(住宅リフォーム部門)が選ばれた。
表彰は、10月12日に行われる住生活月間中央イベント合同記念式典(東京プリンスホテル=東京都港区)で国土交通大臣賞が授与されるほか、10月24日に同財団主催の表彰式と特別作品の発表会を主婦会館プラザエフ(東京都千代田区)で開催する。
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