(株)アキュラホーム(埼玉県さいたま市・宮沢俊哉社長)は、建築基準法における壁倍率の上限値5.0 倍の性能を低コストで実現する木造用の耐力壁を開発、大臣認定を取得した。
この耐力壁は、筋かいの替わりに、9mm厚の合板の壁をはめ込んで特殊なクギで固定する「はめこみ構造用合板張耐力壁」(床勝ち受材併用)。柱と梁に、あらかじめ板厚分の切削「しゃくり」を入れて合板をはめ込むという、日本の伝統的工法を応用したもの。木口の“めり込み抵抗”による剛性とねばり強さを、特殊なクギにより有効活用し、耐震性能を高めた。
特徴は以下の通り。
[1] 壁倍率5.0 以上(実験値6.3 )を実現
[2] 構造用合板耐力壁(壁倍率2.5 )の2倍以上の強度を持つため、同等の強度を出す場合は半分の枚数で済み、コストも軽減(同社比で10%程度)。
[3] 床勝ちのため外壁、内壁どちらにも対応可能。自由度が増すだけでなく、耐力壁のある部分とない部分で段差がなくなり、余計なかさ上げが不要となる。
[4] 設計の自由度が高く大開口・大空間や真壁和室も用意に実現。
[5] 断熱材の充填も容易
今後、この耐力壁に建物全体の構造計算、配置などの設計ルールを加え、高耐震・大開口・大空間を実現する新工法を、半年後を目処に確立。自社の住宅に採用していく。
■アキュラホーム TEL:048-631-2333
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