(株)カネコ(富山県富山市・金子豊寿社長)は昨年12月、柱・梁に壁材、内装材、サッシ、断熱材、電気配線、防湿層などをすべて一体化させた工場生産率70%のフルパネル工法(KT工法)について、新たに特許を取得した。
具体的には、工場から現場までの運搬方法、現場でのクレーンなどを使った施工組み立て方法など。KT工法の構造体と工法自体は1999年に特許を取得していたが、今回の特許取得により、これまで以上に施工が簡略化し工期を短縮できるようになったという。
KT工法は、図面をもとに工場で受注生産し、天井・床・壁・屋根の各大型パネルを特殊金物で組み合わせる工法。パネルは最大7.2mまで大型化でき、1壁面ごとに工場でパネル化するため、平均的な40坪程度の住宅なら1日で建て方が終了する。
パネルには床暖房や太陽光発電なども設置することができ、建て方終了時点で「工事の70%が完了している」と金子社長。そのため全体の工期も1カ月前後に短縮でき、人件費や管理費などの現場経費が大幅に削減できる。また、パネル化は在来工法・2×4工法とも可能。
同社は現在、KT工法の施工代理店を募集している。
■カネコ TEL:076-424-0005
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