パーク・コーポレーション(東京都港区)の空間デザインブランド「parkERs(パーカーズ)」は8月30日、IoTを取り入れたBtoB向け室内緑化オートメーション管理システム「Indoor Park Monitoring System(インドアパーク モニタリングシステム)」を開発したと発表した。
室温、湿度、土壌温度、照度、土壌酸度、画像などをセンサーやカメラで観測し、データをクラウド上で管理。それらのデータとモニタリングした植物に応じて、自動で給水を行うというもの。同社専門スタッフは、植物の状態をリアルタイムでパソコンや端末から管理し、最適なタイミングで給水ができるよう微調整を実施。今後は、蓄積されたデータを分析し、自動給水の精度を向上させていくという。
屋内緑化において、専門知識が必要な多品種の観葉植物の育成・管理は困難とされてきたが、同社は2年の研究期間を経て同システムを開発。これまで培ってきたデザイン性と専門性を加えることで、植物のあるデザイン性の高い空間を実現した。植栽の維持管理費については、顧客の求めるレベルに応じて算出。月々の費用と人的負担の選択を可能とした。
同システムは、point 0 marunouchi(ポイントゼロ マルノウチ、東京都中央区)に導入されている。
同社は今後、顧客の要望に応じて植物に触れながら「植物を育てる」体験を通してコミュニケーションを促すサービスへと展開していく予定。また、東京大学大学院農学生命科学研究科・内田圭氏協力のもと、蓄積データの分析を進めていくという。
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