LIXIL(東京都千代田区)は、同社が運営する土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」(愛知県常滑市)内にある「窯のある広場・資料館」の保全工事が完了したと発表した。2016年12月より工事のため一時閉館。10月5日にリニューアルオープンする。
保全工事では、窯・建物・煙突は当時の姿にできるだけ近く残しながら、約100年前の姿をさらに50年、100年先まで伝えられるものとすることを目指したという。外壁の仕上げや瓦の風合いにこだわった外観に加え、建物の内部は、煉瓦造りの大きな窯の迫力や見上げた天井の小屋組みの様子など、建物自体の魅力を楽しめるものにしたという。展示については、窯の中に炎の映像を投影し当時の窯焚き作業の様子を再現するなど現代的な技術を用いたという。
INAXライブミュージアム「窯のある広場・資料館」は、 1921年から1971年まで、土管や焼酎瓶、タイルといったやきもの製品を製造していた工場をLIXIL(当時INAX)が整備し、1986年から公開している文化施設。常滑の近代産業の営みを伝える貴重な遺産として、1997年には国の登録有形文化財(建造物)に登録、2007年には経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。