アドレス、多拠点に滞在できる施設サービスを拡大

8月にオープンしたアドレスの拠点「もゝ山荘」（京都市伏見区）

　住宅を所有するのではなくシェアして住みたい、全国好きな場所を移動しながら仕事や生活がしたい、週末は都心を離れて田舎暮らしを楽しみたいというユーザーニーズに応える多拠点居住の新たな賃貸住宅ビジネスが注目されている。定額制で全国各地に滞在ができるサービスを展開するＡＤＤｒｅｓｓ（アドレス）（東京都千代田区）は、８月に京都市伏見区に拠点をオープンするなど、全国に急拡大をしている。２０１９年中に、５０拠点をめざす。

　同社は２０１８年１１月に創業し、８月２０日時点で全国２４拠点、１５０会員が入会している。地方の空き家や遊休別荘をリノベーションおよびコンバージョンした２４拠点は、アドレスがオーナーとサブリース契約して運営している。

　年間契約会員は一人ずつ決められたドミトリールームにワンベッドを使うことができる。年間２週間は全国のアドレスの拠点施設にどこでも宿泊することができる（事前予約制）。連続滞在は１週間まで。月額契約会員は、２週間分どこでも宿泊できる。連続滞在１週間のルールは同じ。

　年払いの場合、年会費は４８万円、月払いの場合、月当りの会費が５万円、法人月払い会費は８万円。一部地域物件は光熱費が別途かかるほか、カップルプランとして月額２万円を追加することで、個室に２人で住むことができる。