カチタス(群馬県桐生市)は、空き家の流動化を通じて地域社会の発展とさらなる事業拡大をめざし、長期的に年間の再販物件販売数1万棟をめざす。
2019年3月期の同社の仕入れ件数は、関連会社リプライスを含め5796件で、前年同期比460件増加している。カチタスは競売に頼らない直接仕入れが9割で、販売全体の92.4%が戸建て住宅。多くが地方での売買で、そのほとんどが空き家。カチタスの2019年3月期の平均販売単価は1388万円。原価の平均は、仕入れ値が約700万円、リフォーム等に約400万~500万円かけている。
空き家を活用してリフォームすることで付加価値化し販売するのが同社の空き家再生ビジネスだ。多くが地域工務店との連携によって行われている。2019年3月期において822社の工務店がカチタスのリフォームを請け負っており、前年同期比42社増加している。
総務省の2018年の住宅・土地統計調査によると、空き家数は846万戸で5年前と比較し26万戸増え、空き家率は13.6%となった。
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