経済産業省の太陽光発電設備の廃棄等費用の確保に関するワーキンググループは8月26日、10KW以上の太陽光発電設備の廃棄等費用に関わる積立金の金額水準や頻度、時期を明らかにした。太陽光発電設備の積立金の金額水準は、2019年までは調達価格の算定で想定してきた資本費の5%を廃棄等費用とする。2020年以降は、ヒアリング結果等を踏まえて決める。廃棄費用の低下率が不明で、5%と決めることができないため。
調達価格に合わせて1kWhあたりの積立金単価を設定し、買い取り量(kWh)ベースで積み立てる。費用負担調整機関など指定法人等により外部積み立てを行う。積み立ての頻度については、1カ月毎とする。積み立て開始時期・期間に関しては、買い取り期間後半10年に統一する案のほか、稼働済み案件については買い取り期間後半10年、今後稼働する案件については買い取り開始から20年間とする案などが示された。
後半10年で積み立てを実施するためには、20年間の買い取り開始から10年となる2022年7月には積立金制度をスタートさせなければならない。事業者が混乱を起こさないように時期の設定に工夫が必要になる。
2018年4月、10kW以上の太陽光発電設備の廃棄費用の積み立てが義務化された。2018年7月からFITの認定を受けた設備は、積立計画の策定と進捗状況の報告が義務付けられている。10kW以上の太陽光発電設備において、84%が廃棄費用を「積み立てていない」という現状がある。
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