パナソニック ライフソリューションズ社(大阪府門真市)は8月22日、全身シャワーによる温冷交代浴が、運動後の身体的疲労回復に及ぼす効果について検証結果を発表した。それによると、複数の吐出口から全身同時に浴びる全身シャワーで温水浴・冷水浴を交互に行った場合、ハンドシャワーによる身体洗浄や全身シャワーによる温水浴よりも、身体的な疲労のケアおよびコンディショニング手法として有効であるとわかった。同検証は、福岡教育大学保健体育ユニットの片平誠人教授と共同で実施した。
検証では、運動後、全身シャワーで交代浴を行った場合と、ハンドシャワー浴および全身シャワーでの温水浴をした場合の大腿部の筋硬度を計測。疲労の目安とされる筋硬度が、全身シャワーでの交代浴後に低下したほか、筋肉の緊張度や柔軟性が早期に改善していることがわかった。運動後の身体的疲労をより早く回復させる効果が期待できるという。「のぼせ感」等の不快感も少なく、快適に入浴できることも確認された。
対象者は、大学陸上競技部に所属する男子学生8人(平均年齢20.3歳)。今回の研究成果は、9月19日~21日につくば国際会議場で開催される「第74回日本体力医学会大会」にて発表予定。
同社は、競技スポーツの現場等でトレーニング後の交代浴が疲労回復の手段として認知・利用されていることから、福岡教育大学と共同で同検証を実施。多人数かつ浴槽がなくても、手軽に疲労回復効果が得られることを確認した。
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