大和ハウス工業(大阪市)は、太陽光発電システムの固定価格買取制度において買い取り期間満了(卒FIT)を迎える戸建て住宅のオーナー向けに、余剰電力買い取りと電力販売を行うサービス「ダイワハウスでんき」の提供を開始する。11月1日に開始。
同サービスは、10kW未満の太陽光発電システムを導入した戸建住宅オーナー向けに、太陽光発電システムの余剰電力買い取りと電力販売をセットで提供するサービス。他社の戸建て住宅オーナーも対象。同社の戸建て住宅オーナーの太陽光発電システムの余剰電力買い取り価格は11.5円/kWh(税込)。エリーパワー社製などの家庭用リチウムイオン蓄電システムを新規で購入した同社の戸建て住宅オーナーからの買い取り価格は22円/kWh(税込・期間限定)。この価格は国内最高値だという。他社の戸建て住宅オーナーからも全国一律10円/kWh(税込)で買い取る。
電力販売は、各電力会社の単価より3%下げた同社の戸建て住宅オーナー向け販売メニューと他社の戸建て住宅オーナー向けの販売メニューを用意。買い取った余剰電力の非化石価値は、「RE100」加盟企業や環境意識の高い戸建て住宅オーナーに販売するほか、同社グループの工場・事業所などで活用の予定とする。
同サービスでは、大和ハウスフィナンシャル(大阪市)が発行する「HeartOne(ハートワン)カード」で電気料金を支払う場合、ポイント獲得や余剰電力の買い取り金額をポイントに還元できるなどの特典を設定。ポイントは、大和ハウスリフォーム(大阪市)によるリフォーム工事で利用する場合、通常ポイントの3倍分を充当できるようになっており、初期保証期間満了を迎える10年目以降の有料メンテナンス工事などの受注につなげる。
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