旭化成の住宅販売会社・旭化成ホームズ(株)は、自社の「ヘーベルハウス」を購入する顧客に低利の長期固定ローンを提供するサービスを開始する。すでにモーゲージバンカー)旭化成モーゲージ(株)を100%出資の子会社として2月23日付けで設立。東京都への貸金業登録も4月15日に完了している。
旭化成モーゲージは住宅ローン専門のノンバンク(モーゲージ・バンカー)。営業開始は今年10月からで、初年度で300件程度の融資件数を目標とする。5年後には年間約1300件程度の融資件数、融資残高1000億円程度まで事業を拡張。6億円強の利益を見込む。
取り扱うローン商品は、証券化を行うことを前提とした最長35年返済の長期・固定・低利ローン。証券化は、アレンジャー(仕組みづくり)兼信託受託予定者として住友信託銀行㈱、格付け機関にスタンダード・アンド・プアーズを予定。すでに予備格付けに向けてのミーティングを開始している。また、住宅金融公庫の証券化ローン(新型住宅ローン)への参加についても手続きの準備に入っている。
同社では現在も数多くの提携ローン商品を用意しているが、これらと今回の自社ローンを組み合わせて短期・中期・長期のすべての期間をカバーできるようになった。ローンのラインアップの充実を図り、顧客の多様なニーズに対応。顧客の取り込みと満足度の向上を目指す。
先日、積水ハウス・大和ハウスが共同出資したモーゲージバンカー・日本住宅ローンに、住友林業・積水化学が出資を決めた。大手メーカーとして旭化成の動向が注目されていたが、子会社を設立して独自路線を歩むことになった。
■旭化成ホームズ TEL:03-3344-7115
【ホームページ】
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