積水ハウス、大和ハウス、日立キャピタルが出資して設立した住宅ローン専門ノンバンク、日本住宅ローン(株)(東京都文京区・大垣尚司社長)に、住友林業、積水化学が出資を決めた。今後同社のローンをこの2社も扱うことになる。
日本住宅ローンは、公庫証券化ローン(新型住宅ローン)のスタートにあわせて設立された。証券化のしくみを活用してリスクをヘッジすると同時にローコストオペレーションを徹底。2・89%(4月時点)と、公庫証券化ローンのなかでも一番低金利を実現している。
積水ハウスと大和ハウスは、顧客に低利のローンを紹介できるのがメリット。差別化のひとつとして活用している。
本業ではライバル同士だが、あえて手を結ぶことで、少ない負担で「自前」の銀行を手に入れた。住友林業、積水化学が新たに出資することで1社あたりの負担は軽減、結果としてさらに低利のローンを提供できるようになる。
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