『新建ハウジング タブロイド版』
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「ライフスタイルホテル」で暮らし提案
浜松建設、宿泊体験モデル兼ね9月開業
浜松建設(長崎県諫早市、濵松和夫社長)は、家づくりだけではなく自社の暮らしに対する価値観を伝えることに力を入れる。
自然豊かな森に本社を取り囲むような形でカフェや生活雑貨・小物、洋服などの店舗が入る建物を配置したビレッジ(集落)「風の森」の隣接地に、自社の暮らしや住まいの価値観を伝えることをメインの目的としながらホテル事業を運営するライフスタイルホテル「風の宿り」を新築。8月中に外構工事を完成させ、9月から営業を開始する方向で最終調整している。
並行して南島原市内で運営する、周囲に豊富な植栽を施した戸建て賃貸住宅4棟によるコミュニティー(街並み)「深江ペニッシュ」のうちの1棟も宿泊施設としてリノベーション。こちらも9月から運営を始める予定だ。いずれも、観光客などが利用する宿泊施設として稼働しながら、自社での家づくりを検討する顧客の宿泊体験施設としても活用する。
同社社長の濵松さんは、新しい試みとなるライフスタイルホテルについて「従来のモデルハウスとは異なり、宿泊を通じて建物だけでなく周囲の緑豊かな環境や地域の素材を用いた“食”も含めて体感してもらうことで、地域に根差した豊かな暮らしそのものの価値を顧客自身に感じ取ってほしい」と思いを語る。
自社が提案したい「森の中にいるような自然な暮らし」を言葉だけでなく、できるだけ分かりやすく具体的な形として示しながら、家づくりを考える人だけでなく地域のより多くの人たちに自社の価値観や世界観を伝え、ファン化につなげたい考えだ。
工務店の仕事の領域が、家づくりから暮らしづくりへと広がるなかで、工務店による「暮らし提案」の有効な手法の模索は続く。ライフスタイルホテルという同社の新たな試みは、その一つのヒントになりそうだ。
地域に根差した豊かな暮らしを体感
浜松建設の家づくりの宿泊体験施設を兼ねるライフスタイルホテル「風の宿り」は、・・・・
続きは、最新号『新建ハウジング タブロイド版 2019年8月20日号に掲載しています。
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