透湿ルーフィングの製造メーカー4社と販売商社2社が集まり、3月25日、「透湿ルーフィング協会」を発足した。メンバーは、正会員が旭・デュポンフラッシュスパンプロダクツ(株)、セーレン(株)、東レコーテックス(株)、フクビ化学工業(株)、準会員が旭化成建材(株)、日精(株)の6社。顧問には東洋大学工学部建築科の土屋喬雄教授が就任した。
透湿ルーフィングとは、外部からの雨水を防ぎ、住宅内部からの水分を水蒸気として排出する「防水+透湿」性能をもつ屋根下地材。現在、屋根下地材としてはアスファルト系ルーフィングが市場の99%を占め、透湿性能をもつ屋根下地材の認知・採用はまだ少ない。
発足の目的について同協会では、「壁通気工法は一般化してきたものの屋根の湿気対策は遅れており、解体すると屋根の裏板が腐っているケースが多い。いまだ屋根裏の湿気や腐れのメカニズムが解明されていないことから、これらの問題を調査・研究しながら透湿ルーフィングの工法・評価基準の標準化をはかりたい」(セーレン・松村重信事業部長)と話す。
具体的な活動内容はこれからだが、研究活動のほか、勉強会・講演会の開催を通じて透湿ルーフィングの普及をすすめる。
■透湿ルーフィング協会 TEL:03-5411-3411
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