大和ハウス工業(大阪市)は、大規模な商業施設や事務所などに適用可能な耐震部材「木鋼ハイブリッドブレース」を開発し、2019年6月21日に日本建築総合試験所の建築技術性能証明(新しく開発された建築技術について性能証明書を発行するもの)を取得した。特許出願済み。
現在、2010年10月に施行された「公共建築物における木材の利用の促進に関する法律」により、環境問題や地方創生の観点から建築物の木造化・木質化の促進が図られている。国土交通省が発表する「建築着工統計調査」では、非住宅系木造建築物の着工床面積は、2010年の420万平方メートルから2018年には477万平方メートルまで増加している。 同社では、日本初の拘束材に集成材を用いた座屈拘束ブレース(筋かい)「木鋼ハイブリッドブレース」を開発。地震力に抵抗する平鋼の芯材を集成材の拘束材で補強し、地震時の圧縮力にも座屈しない優れた耐震性能を発揮できるとする。
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