再生可能エネルギーの調査などを行う「タイナビ総研」を運営するグッドフェローズ(東京都品川区)は8月5日、住宅用太陽光発電を設置している全国の「タイナビシリーズ」ユーザー332人を対象に実施した「太陽光発電と将来的なFIT(固定価格買取制度)終了に関するアンケート調査」の結果を発表した。それによると、FITを利用して太陽光発電を設置した人の90.7%が「FITを利用してよかった」と考えていることがわかった。
FIT終了により、太陽光発電で自家消費する家庭が増えることに「賛成する」と答えた人は75.6%だった。理由として、経済的メリットのほか、環境・エネルギー問題の解決につながることを期待する声がよせられた。
蓄電池を保有しているかを聞いたところ、保有しているのは全体の13.9%だった。また、蓄電池を保有していない人のうち「FIT終了の報道を踏まえ、蓄電池の導入に興味を持った」人は74.6%にのぼった。
「FIT期間が終了したら、発電した電気をどうしたいですか」という質問には、59.6%が「蓄電池などで自家消費する」と回答。オール電化住宅など、電気の消費量が多い家庭では自家消費にメリットを感じていることがうかがえるものの、新たな売電先への不満や懸念の声もあがっている。また、近年の自然災害による被害などから「非常時の停電に備える」といった防災対策として考えている人もいた。
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