太陽光発電の導入検討者の6割は価格が100万円以下にならないと買わない―。工務店ネットワーク・アキュラネットを展開するアキュラホーム(さいたま市・宮沢俊哉社長)は、太陽光発電設備をすでに導入または導入を予定している消費者を対象にした意識調査の結果をまとめた。
これによると、コストについて設置済み者の7割近くが「200万円以上」としているのに対し、導入検討者の6割以上は「100万円未満」と見込んでおり、実態と見込み額に開きがあることが分かった。コストの回収期間も、設置済み者の3分の2が「15年以上」としたが、検討者の9割は「15年未満」としており、開きがあった。同社では、太陽光発電設備の価格低下が進んでいることから、消費者はこの動きをにらんで導入時期を検討していると分析する。
設備のメンテナンスや維持費についても、既設置者と検討者の意識の違いが顕著。検討者の半数近くが、メンテナンスや維持費を懸念しているのに対し、メンテナンスや維持費を問題視する既設置者はほとんどおらず、基礎的な情報不足が検討者の漠然とした不安を引き出す結果となった。
このほか、設備導入のポイントとして、既設置者・検討者とも「電気代の節約」をトップに挙げた。しかし、検討者の7割が、電気代を「半分節約できれば良い」と考えているのに対し、既設置者には、「思っていたより節約できない」との不満の声もあった。
今年1月に、インターネットを通じてランダムに抽出した10万人の中から、太陽光発電を既に導入・今後導入予定の消費者を対象に調査。有効回答は既設置者167、導入検討者500。
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