『新建ハウジング タブロイド版』
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5月末に自社住宅ブランド「hiYori(ひより)」のハイエンドタイプとして、新しい平屋のモデルハウス「頂(いただき)」をオープンしたヤマイチ(群馬県前橋市)の業績が好調だ。受注のうち7割を超える平屋は同社の家づくりの象徴だ。流行を追ったわけではなく、地域の人たちの暮らしに寄り添いながら、伝統的な住まいの文化を次世代につないでいこうという考えから生み出された平屋のプランが、地域の人たちから高く評価されている。
受注の7割超、デザインと性能を両立
新しい平屋モデルは、建築家の岡村未来子さん(Mアトリエ一級建築士事務所)が設計を手掛けた。前橋市内を走る幹線道路に近い住宅街にあり、深い軒を持つ方形の美しい屋根や庭の豊かな緑(植栽)が、通りかかる人の目を引く。大工から同社を創業した社長の市川慎二さんが家づくりで最も大切にしている「機能」「性能」「意匠」の3要素を高次元でバランスさせた。大工の技術が存分に生かされた木組み(構造体)をあらわしにした空間には、キッチン、ダイニング、ソファコーナー、薪ストーブのある窓辺がゆるやかに広がり、「ロフト的な和室」や水まわりとつながる。市川さんの大のお気に入りのスペースで、軒がかかる広いデッキの前に広がる庭は、fan landscape(ファンランドスケープ、静岡県浜松市)の宮澤輝光さんと共につくった。
断熱性能はG2レベル オリジナル全館空調を導入
性能も重視した同モデルの断熱性能はHEAT20・G2レベル(5地域)のUA値0.34W/㎡K。パッシブエアコンや高性能外気清浄機などを組み合わせた独自の全館空調シス テム「TMA(トライマックス)24」を 導入。地元製材所とのタイアップによる群馬県産ヒノキの自社ブランド材も全面的に採用した。
意欲的なチャレンジ(投資)を支えているのが、自社の着実な成長だ。 5年前に、建築家の伊礼智さんの設計によるモデルハウスを建築してから「全てが変わった」。市川さんと設計担当1人、現場監督2人という体制で、5年間で受注棟数は6棟から14棟に、売り上げは1.5億円から4.5億円に拡大、利益率も20%から28% へと向上している。
ヤマイチ社長の市川慎二さんは5年前、・・・・
⇒ 続きは、最新号『新建ハウジング タブロイド版 7月30日号』に掲載しています。
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