国土交通省は7月26日、2019年度「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」の第1回募集で応募のあった提案17件(一般建築物15件、木造実験棟2件)の中から、一般建築物6件、木造実験棟1件を採択したと発表した。
採択した提案は、「大崎市鳴子総合支所庁舎等複合施設建設事業」(宮城県大崎市)、「中央大学多摩キャンパス学部共通棟新築工事」(学校法人中央大学)、「玉川学園 学生寮 建設工事」(学校法人多摩川学園)、「(仮称)OYプロジェクト計画」(大林組)、「京丹波町新庁舎整備事業」(京都府京丹波町)、「旧岡山市立福谷小学校改修計画」(農業法人株式会社D&Tファーム)、「CLT遮音実験棟 新築工事」(一般社団法人日本CLT協会)。
日本CLT協会(東京都中央区)の「CLT遮音実験棟 新築工事」は、集合住宅等で求められる居室間遮音性能を、CLTパネル工法の建築物で確保するための技術開発・検証を行うもの。2階床より上の部分をリフトアップして2階床躯体を変更可能とすることで、複数種類の床躯体の遮音対策手法を開発するための実験環境を整備する。音響・振動測定によりCLT床躯体の素面での性能を把握し、対策手法を確立する。あわせて、床版または直下の天井を設置した場合の仕上げ材などについても低減性能を確認し、有効な仕様を開発する。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。