住宅フランチャイズのイングランドカントリーハウスFC本部のイー・エイチ・アイ(山本章三代表)は、本部の体制や支援内容を刷新する新方針を打ち出した。強みであるデザイン力をさらに強化し認知を広げるとともに、営業ノウハウを確立したいとする。
山本代表は、「これまで本部はコンサルタント型支援で、『提案はするが強制はしない』という方針でやってきたが、これが退会者を生む結果となった。今後は、加盟店にとって良いことはどんどん強制し、指導力・求心力のある『強い本部』をめざしたい」と決意を示した。昨年、同FCの加盟工務店3社が倒産に追い込まれたのが、FCとしての役割を再考するきっかけとなったようだ。
まず今年は、差別化商品として床暖房+インナーガレージを組み合わせたイギリス風住宅「クラシックコッツウォルズ」を投入、4月には分譲住宅用の差別化商品も発売する。
一方加盟工務店に対しては、モデルハウスの建築、販促用チラシの配布などを義務づけるほか、現場に看板・ポップチラシの掲示を徹底させる。営業ツールとしては、長文手紙や無料の小冊子の配布も進めていく。これにともない本部では、ロイヤリティー制(固定/変動)を導入する。
また新たに、素人でも住宅営業の即戦力として活用できる「感動営業システム(K・S・S)」を始動。これは、規格プランの価格・画像やオプションを見ながら、瞬時に販売価格を表示し、敷地チェック・資金計画が実施できる、というもの。すでに、「社長以下スタッフすべてが建築未経験者だった」という同FC加盟店・㈱サンクレール(栃木県宇都宮市)が、売上げを着実に伸ばしている成功例もあり、この「K・S・S」の効果に期待を寄せる。
本部住所も、富山県射水郡から栃木県小山市に移転、営業・販促ツールの開発をすすめており、新体制を整えつつある。新システムでの本格稼動は4月から実施、加盟店募集も開始する。来期は、加盟店80社、契約500棟をめざす。
■イー・エイチ・アイ TEL:0285-30-5177
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