パナソニック(大阪府門真市)は、東京都中央区晴海の東京五輪選手村跡地に誕生する新しい街「HARUMI FLAG」の分譲住宅向けに、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」の専用モデルを開発し、東京ガス(東京都港区)と共同で2021年4月頃から分譲住宅全戸(4145戸)に順次導入する。
専用モデルは、今年4月からパナソニックが販売開始した戸建住宅向けのエネファームをベースに開発するもので、設置条件に制約の多い集合住宅向けにサイズや重量を最適化。汎用の集合住宅向けエネファームとの比較でも、筐体の高さを100mm縮小し、燃料電池ユニットの重量も約20%減となる66kgまで軽量化。これにより、設置場所の自由度が増し、さまざまな間取りが存在する「HARUMI FLAG」の全分譲住宅への設置対応を可能とする。
また、集合住宅向けエネファームとして初めて「停電時発電継続機能」を標準搭載。稼働中に停電が発生した場合、最大500W、最長192時間連続の発電が可能なため、停電時にもスマートフォンやパソコンなどの小電力機器が使える最低限の電力、お湯、床暖房の熱を供給できる。停電時にエネファームが停止していても、蓄電池に蓄えられた電力を使用して起動し、発電できる。停電時は蓄電池に発電電力を供給できるため、蓄電池につなげている機器を長く使用できる。
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