大和ハウス工業(大阪市)は、同社初の一棟まるごとリノベーションした分譲マンション「リブネスモア茨木」(大阪府茨木市)の販売を7月27日から開始する。モデルルーム公開は7月20日から。
同物件は、大手保険会社社宅として利用されていた建物(1998年2月竣工)を、2018年に同社が買い取り、躯体構造はそのままに、共有部分ならびに専有部分をリノベーションしたもの。トランクルームを住戸に変更したほか、各住戸の内装・設備とエントランス、エレベーター、外装などに大規模修繕を実施。マンション全体の資産価値と、セキュリティ機能および利便性を向上させた。販売価格は約4000万~5000万円。入居は9月中旬予定。
第三者機関によるインスペクション(建物総合調査)に基づいた補修工事を実施しており、「既存住宅性能評価書」を取得。「フラット35」による住宅ローン金利の優遇を受けることができる。リノベーション施工はケーアンドイー(東京都新宿区)。
同社グループは、既存住宅流通市場の活性化を目的に2018年1月からグループ統一の新ブランド「Livness(リブネス)」を立ち上げ、住宅ストック事業を強化している。社宅用地・建物取得からリノベーション、管理運営、売買仲介・買取再販まで一気通貫のサービス提供が可能であり、今回、同物件を販売することで、新たに付加価値をつけて売却する買取再販事業の拡大を目指すという。2021年度の目標は、売上高150億円・年間供給戸数300戸。
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