YKKAP(東京都千代田区)は7月18日、戸建て住宅の性能向上リノベーションのさらなる普及を目指す「リノベーションフォーラム2019」を東京有明で開催した。開催5年目となる今年は、5月27日の福岡会場を皮切りに全国6会場で開催した。18日の東京会場が最終日となり、1都4県のほか、関東信越エリアなどから工務店、リフォーム会社、流通店など約470人が参加した。6会場を通した動員数は昨年に比べ約2割増しとなるなど、本フォーラムへの関心の高さがうかがえた。
“住まいの価値は、「窓・開口部」でかえられる”をテーマに、建築業界の有識者による講演やトークセッションを通し、断熱(HEAT20・G2)×耐震(耐震等級3)+防災で、「新築以上の価値を与える」ことが可能な戸建てリノベーションを提案した。
同社では、今後の市場を見据え、2014年にリフォーム事業部(現:リノベーション本部)を立ち上げた。新築向けの売り上げが伸び悩む中、リフォーム・リノベーション商品の売り上げは2014年と比較して1.3倍に伸長し、2019年第1四半期の売り上げも前年同期比の約110%で推移しているという。
堀社長は、「ほぼスケルトンの状態にして大型リフォームを施すといった性能向上リノベーションが非常に好評。リフォーム・リノベーションが新たな商売体系になってきた。いよいよリフォームの時代が来たと感じている。非常に楽しみ」とリフォーム・リノベ分野の成長に期待感を示した。今後、新築向け商品とリフォーム向け商品の売上構成比を現在のリフォーム向け25%から、徐々に40%に引き上げたい考え。
会場では、リフォーム・リノベーション向け商品の展示のほか、同社が2017年度よりスタートした「性能向上リノベーション実証プロジェクト」から2018年度に取り組んだ物件の写真や断熱改修の模型も展示し、性能向上リノベーションの手法を紹介した。今年は、8物件のプロジェクトが予定されている。
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