日東木材産業(静岡県浜北市・斎藤陸郎社長)はこのほど、同社独自の工法「テラ工法」を使った都市型住宅「CUBE HOUSE(キューブハウス)」を発表し、愛知県幸田町で第一号となるモデルハウスの建て方見学会を行なった。同社が運営するRHS(ロケットハウジングシステム)協会の会員に販売する。
このキューブハウスは、名前の通り箱型の外観が特徴の、低価格企画型住宅。ターゲットは都市部の団塊ジュニア世代を中心とする20代後半〜30代前半の一次取得者層。総2階の合理的な構造とシンプルなデザインによるコストパフォーマンスの高さでその攻略を狙う。
独自に開発したロケット金物と無垢板パネルによる合理化工法「テラ工法」を採用。建て方から完成まで30日という短工期と、「木を見せる家づくり」の両立を実現した。プランは8つ。間口の大きさ(5・6・7・8mの4タイプ)と玄関の向き(北/南の2タイプ)から選択できる。都市部の小規模敷地を想定し、敷地面積は36坪〜38坪とした。
外観は、ガリバリウム鋼板のたて波と西洋しっくい壁「セニデコ」を基本とし、ポイント的に木を使って温かみを出した。片流れでシンプルな屋根とすることで、後で3階建てに増築も可能とした。
内部はできるだけ部屋を区切らず、大空間の開放的な間取りとし、「自分達で楽しみながら家をつくっていきたい」という要望に応える。
「エコキュート」、太陽光発電機、西洋漆喰壁などを好みに合わせて簡単に組み合わせができる「トッピングシステム」も特徴のひとつ。
販売価格は全8プラン統一で、床暖房設備を含め1450万円(坪当たり39・8万円)。25%を粗利として確保できるとする。
同社が展開するRHS(ロケットハウジングシステム)協会(実費会員制、会員60社/入会金10万円、年会費24万円)の会員に販売する。今年中に200棟の受注を目指す。
■日東木材産業 TEL:053-588-7802
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