パナソニック ライフソリューションズ社(大阪府門真市)は、今年11月から順次発生する「卒FIT」ユーザー向けの商品・サービスを強化する。
その1つとして、太陽光発電と蓄電システムを連携させ、停電時の電力の安定供給を可能にする「【住宅用】創蓄連携システムS+(プラス)」の受注を10月21日からスタートする。”業界最多バリエーション”という蓄電容量が特徴で、家族構成や暮らしの変化にあわせて後からの増設にも対応する。
システムは、パワーステーションS+(本体と蓄電池用コンバータ)、リチウムイオン蓄電池ユニット、ネットリモコンという構成。
蓄電池ユニットは、蓄電容量3.5、5.6、7.0、9.1、11.2kWhの5種類をラインアップ。暮らし方や住宅設備に合わせて3.5kWhと5.6kWhを組み合わせるなど多彩な蓄電容量から選択できるほか、導入時は蓄電池ユニットをつけずに太陽光発電として使ってもいい。
ちなみに、蓄電容量は11.2kWhの3台使いにより、最大33.6kWhまで増やすことができる(蓄電容量16.8kWhを超える場合は、自治体の火災予防条例基準を満たすとともに、消防署への届出が必要)。
また、「200Vトランスユニット」を追加することで、自立出力最大4kVAを実現(従来比約1.3倍)。これにより、停電時でも照明や冷蔵庫を使いながら、IHクッキングヒーターや炊飯器を使って温かい食事をつくることができる(※「パワーステンションS+」1台に蓄電池ユニット2台を接続したシステムの場合)。
さらに、卒FIT向けサービスの1つとして、すでに太陽光発電を持っており、パワーコンディショナを買い替えたい人向けの補償制度を新設する。これは、既設の太陽光発電システムのパワコン買い替え時に、システム全体について15年間の自然災害補償システムを有償で提供するもの。他社製の既設システムであっても同時に補償する。
11月からは、NTTスマイルエナジー(大阪市)と共同で、パナソニック製の蓄電池・エコキュート・HEMS(AiSEG2)の購入者を対象とした、卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」も開始する。
買い取り単価は、東日本エリア(東京電力、東北電力、北海道電力)で13~16円/kWh、西日本エリア(中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力)で12~15円/kWhを予定する。
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