「エアサイクルの家」をネットワーク展開するフクビエアサイクルチェーン本部(運営元:フクビ化学工業・福井県福井市)は7月11日、東京都内で「令和元年フクビエアサイクルチェーン 全国加盟店工務店大会」を開催した。全国の登録工務店と建材店などの加盟店から約130名が参加した。
挨拶に立った八木誠一郎社長は、「すべての人々が幸せを感じるために一番重要なものは、日々の生活の場である「家」そのもの。エアサイクルの家は、今までもこれからも絶対に変わることのないフクビの原点。これからも”健康をデザインする 健康スタイル”をキャッチフレーズに、信頼できるスタンダードな住宅システムを提供し、もっと認知を深めてもらうべく登録工務店、加盟店とともに一緒に努力していく」と決意を語った。
2019年度は、1.快適住空間システム(六面輻射暖房)の販売 2.ITを活用した工務店への新たなサポート 3.規格型提案住宅を核としたブランド戦略—の3つの方針を掲げる。
快適住空間システム「エアウイズ」は、同社が昨年より開発、検証を進めている空調システムで来春、正式発売が予定されている。床下に設置した放熱器で空気を温めエアサイクル層の中を回すことで輻射によって家全体を温めるエアサイクルの特徴を有効活用した空調システムだ。24時間連続運転、6面輻射暖房で、導入にはHEAT20 G1基準をクリアする断熱性・気密性能の確保が必要となる。
昨年、既存住宅に導入し効果を確認。今後は7月に竣工予定の登録工務店のモデルハウスで検証を行うなど複数の地域で実物件を使い効果測定等を実施する。その後、設計技術マニュアルを完成させ、来春の正式発売に向け10月頃には限定プレ販売を行う。同社の規格型提案住宅「木-Lism」にも採用する。
現在、「エアサイクルの家」の登録工務店は300社。2018年度の供給棟数は250棟。2019年度は300棟を目指す。設立時(1984年)から現在までの累計実績は3万5000棟にのぼる。
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