住宅の温熱環境改善に向けて、学識経験者と住宅・リフォーム関連団体46団体からなる「住宅における良好な温熱環境実現推進フォーラム」(会長:張本邦雄TOTO代表取締役会長、事務局:ベターリビング)が発足した。7月9日、東京都内で第一回全体会議が開催された。国土交通省、厚生労働省などの関連省庁や東京都、消費者関連団体など9団体も推進フォーラムのオブザーバーとして参加する。
ベターリビングでは2016年から「住宅における良好な温熱環境実現研究委員会」を設置し、3年にわたり良好な温熱環境実現に向けた対応策等の検討を行ってきた。その間、シンポジウムの開催や検討成果に基づいた提言書を発表する等して業界に働きかけを行ってきた。同委員会の活動は今年3月をもって終了し、今後はこれらの取り組みを一般消費者や住宅関連事業者の具体的な行動に結びつけるために幅広く連携を取る必要があるとして、このたびのフォーラムの設立に至った。
開会のあいさつで、張本会長は「住宅の温熱環境を一刻も早く改善し、居住者の安心・安全を高めて健康増進につなげていかなければいけない。そのために、一部の団体や企業だけでなく、幅広く関連業界団体・企業、省庁とも協力、連携し、生活者の認知や理解の輪を広げたい」と良好な温熱環境実現のために一丸となって取り組む考えを示した。
推進フォーラムは今後、全体会議を年1回のペースで開催する。検討テーマに即して設置された部会(企画部会・調査研究部会・普及啓発部会)を年に4~5回のペースで実施し、具体的な施策の検討を行っていく。
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