吉野石膏(東京都千代田区)はこのほど、同社千葉第二工場(千葉県袖ヶ浦市)内に、総合性能試験センター新館および事務所棟が完成したと発表した。
新館では、大型耐火炉2基と地震に対する強度測定機を整備し、性能担保とニーズへの迅速な対応を実現。マイナス40度から80度の温度、30%から95%の湿度を制御できる環境チャンバーにて、海外市場に適合する商品開発を行う。また、東京大学名誉教授・橘秀樹氏が設計・監修した、吸音および床遮断性能を測定する音響試験装置によって、新たな需要を開拓していくという。総工費は約20億円。
同社代表取締役社長・須藤永作氏は、7月1日の新館開所式において「完成した試験設備を活用して、引き続き『安全で快適な住空間創り』に邁進していく」とコメントした。
同社は、同センターを2001年に竣工。耐火炉、遮音装置、地震に対する強度測定機を稼働している。2011年に建設した環境棟では、耐久性の試験装置を新設し商品開発を行っている。
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