経済産業省は6月26日、第4回スマートSME研究会を開催し、中小企業におけるAI人材不足を解決するAI実践スクール「AI Quest(課題解決型AI⼈材育成)とAI活用事業を2020年に開始するとした。2019年にNEDOで中⼩企業の経営課題等に即した問題作成と課題解決型プロジェクト学習(PBL)メソッドの実証事業「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業/AI Quest(課題解決型AI人材育成事業)に関する調査事業」を行い、2020年に本格展開を⽬指す。「AI⼈材育成」と「中⼩企業のAI活⽤」を同時に実現する施策へと発展させていく⽅向で、経済産業省と中小企業庁が検討する。
AI Quest は、2019年4月23日に開催されたグローバルAIサミット「AI/SUM(アイサム)」にて世耕弘成経済産業大臣が明らかにしたもの。AI人材の教育を⽬的としたフランスの民間主導の実践AIアカデミー「フランス42」に相当するAI教育スクールを想定している。住宅業界でも、業務効率化のためのAI活用が注目されている。
国は、2025年までにAIリテラシーを持った小学生・高校生100万人/年、大学生50万人/年、認定制度や資格制度を活用し応用基礎を習得した高校生・大学生25万人/年、課題解決型AI人材としてエキスパート2000人/年、トップクラス100人/年を輩出する目標を掲げている。AIQuestでは、エキスパート中心に中小企業でAI活用できる人材育成を担うことになる。
AI人材育成については、大手企業はすでに開始しているが、中小企業は育成にかける資金もなくAI人材不足が特に深刻な課題になっている。同事業でAIを活用し中小企業の抱える問題を解決できる人材の育成をめざす。
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