グリーン建築推進協議会は、木材の乾燥方法による吸放湿性の違いを比較検証する実験の結果を発表した。
実験では、国産杉自然乾燥材、国産杉人工乾燥材、国産集成材の3種類の試験体を24時間浸水させ、その後水から引き上げてからの乾燥経過を測定した。
結果24時間浸水直後の重量比膨張率は、自然乾燥材が113%、人工乾燥材が106%、集成材が108%となり、天然乾燥材が人工乾燥材の約2倍の吸湿量があり、人工乾燥材は集成材とほぼ同等の吸湿量であることがわかった。
24時間経過後は天乾材106%、人乾材102%、集成材103%と乾燥具合は約半分まで戻り、さらに96時間経過後には3種とも101%とほぼ浸水前の状態に落ち着いた。
天然乾燥材は、乾燥の過程で新しい割れが発生した。人工乾燥材からは検証後の水から茶色の色素が排出された。
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