関東を中心に不動産の販売を行うケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は6月20日、2018年4月に戦略的資本業務提携を結んだKAMARQ HOLDINGS PTE.LTD(本社=シンガポール)の子会社で、IoT関連システム開発などを手がけるカマルク特定技術研究所(カマルクX、鹿児島県鹿屋市)と「住宅向けセンサー及びセンシング技術開発」に合意したと発表した。
ケイアイスターの住宅販売事業と外部企業提供のための新商品開発に向け、十分な精度で測定・分析できる低コストのセンサー製品と、AIをベースにしたセンサーデータ分析サービスを共同開発する。住宅の快適性維持向上のため、安価で汎用性のある商品展開を目指す。
第1弾として、住宅内の空気質モニタリング用IoT対応センサー製品に着手する。ケイアイスターは、住宅内の各所に設置された温度・湿度等マルチセンサーを用いた空気質モニタリングによって、 空間の快適さを損ねうる空気質の状態を「自ら判断するインテリジェントな住宅」を開発する。
例えば、料理などによる湿度の急上昇を検知し、換気を促すメッセージをスマートフォンに流すことで、結露対策となるだけでなく、結露を原因としたハウスビルダーへのクレームの削減といったメリットに繋がるものを想定する。 既存住宅オーナーへのサービス提供も可能とし、アフターフォローにおける新たなサービスビジネスとして展開する。
そのほか、ケイアイスターはカマルクXとの技術開発を促進するため、東京本社内にITコラボレーションルームを設置した。今回の取り組みをIT成長戦略の一つとして推進する。
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