パテント・リザルト(東京都文京区)は6月20日、同社が独自に分類したゼネコン業界の企業を対象に、2018年の特許審査過程で他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「ゼネコン業界 他社牽制力ランキング2018」を発表した。最も引用された企業は清水建設(東京都中央区)で、特許件数は527件だった。次いで、大林組(東京都港区、特許件数=389件)、鹿島建設(東京都港区、同=356件)が続いた。
清水建設の最も引用された特許は「造成工事における重機の施工ナビゲーションシステム」で、後発の特許4件の審査過程で拒絶理由として引用された。そのほか、「室内のどこに居ても電気機器を迅速に操作可能な仮想スイッチ、それを用いた家電制御システムおよび家電制御方法」などの引用件数が多かった。同社の特許によって影響を受けた企業は、竹中工務店(同=44件)、大成建設(同=44件)、鹿島建設(同=23件)。
大林組の特許で引用件数の多かったものは、「建造物の詳細な変位状況や変位の総量を精度よく計測することが可能な変位計測装置」(同=4件)、「トンネル支保材の連結構造」など。鹿島建設の特許で引用件数の多かったものは、「手術室に用いられる空調システム」(同=6件)、「直射日光の遮光及び反射光の取り込みが最適に行える昼光利用システム」などだった。
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