ナスタ(東京都港区)は6月13日、福岡市内の郵便局に在籍する約400人の配達員を対象におこなった「配送ストレス」に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、配達員の88.8%が、配達先に宅配ボックスを「とても利用してほしい」「できれば利用してほしい」と考えていることがわかった。
「再配達が何回以上つづくと辛いですか?」という質問には、49.5%が「2回以上」と回答。「1回でも辛い」も18%あり、平均は2.04回となった。
配送ストレスについては、調査した6項目すべてで宅配ボックス設置前よりも減少した。特に「荷物をお渡しする際、お客様に警戒された」は54点から47点に、「時間指定の枠から数分遅れた際、お客様から申告を受けた」は52点から45点に軽減。宅配ボックスへ荷物を預け入れることで、心理的な負担が和らいでいることがわかる。同社が消費者側に実施した「宅配ストレス」に関する調査でも、宅配ボックス設置後に約8割の人のストレスが軽減しており、荷物を受け取る側、配達する側のどちらにもストレス軽減に役立つという結果になった。
宅配ボックスに入れられたらいいと思うものには、約半数が「ゴルフバッグや家具など大きなサイズの商品」と回答。また約4割は、食品や書留と答えており、「ボックスサイズの大型化」と「食品受け取り」を期待する配達員が多いことがわかった。
同社は、2018年に福岡市主催の「実証実験フルサポート事業」に参画。「宅配クライシス解決プロジェクト」として、市内の戸建て住宅居住者を対象に宅配ボックスを配布し「荷物の受け取りストレス」に関する調査をおこなった。今回、配達員へ実施した調査結果について追加発表した。
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