ロストアンドファウンド(名古屋市)はこのほど、同社が手掛けるライフスタイル提案型の規格住宅ブランド「WRAPSHOME(ラップスホーム)」のラインアップとして平屋住宅「FLAT」(写真・上)と倉庫をイメージした2階建て住宅 「WAREHOUSE」(写真・下)の2商品をリニューアルし、発売した。
これまでは同社は、住宅FCからオファーを受けて内装パッケージや商材を提供しながら、地域工務店にも限定的に商品を提供してきた。今回、本格的に全国の工務店向けに提供を始めた「FLAT」と「WAREHOUSE」について、ラップスホームをプロデュースする同社取締役の安藤正人さんは「自社の武器がないために攻めあぐんでいる工務店が非常に多い。そんな地域工務店の次なる一手になる」と話す。
同社は、古材をベースにオーダーメイドでショップや事務所の設計施工・空間プロデュースを行うファクトリー・ツール(名古屋市)のグループ会社として1998年に創業。「一般消費者にも手の届く価格でファクトリー・ツールが手掛けてきたようなこだわりの住空間を提供したい」との思いから、ファクトリー・ツールの世界観をそのまま住宅に落とし込み、ミッドセンチュリーモダンな住空間をレディメイド(既製品)で提供する。現在、住宅でもトレンドになっている「インダストリアル」「ヴィンテージ」といったスタイルは、20年前から提案してきた同社が最も得意とする空間スタイルでもある。
同社の強みは、製品すべてを自社で製造しパッケージ化できること。いわば、同社が提供するすべてが「つくり手の顔が見える商品」だ。仕入れた古材を使い、自社工場で建材・家具・雑貨すべてを製造する。ファクトリー・ツールで培った実績と自社製品が、ミッドセンチュリーモダンの空気感を生み出す。また、豊富な施工実績も大きな武器になっている。「集客の第一歩はいかにユーザーのイメージする施工例を見せられるか」と安藤さんは話す。
10人のうち一人と確実に成約
ラップスホームは、「例えば同じ性能や大きさの住宅と比べれば100万~150万円ほど価格がアップする。それでも自分がしたい暮らしをしながら、家に愛着を持ってずっと大切にしていきたいという感性を持つ10人に一人を確実に成約できる商品」(安藤さん)。
「納まりがわからない」と言った声を聞くとすぐに駆け付け、レクチャーできる機敏さも同社の強み。これまで、什器や建具から空間提案、ホームステージング、納まりまですべて自社で手掛けてきたという実績とノウハウがあるから、そうした対応ができる。
「10人のうちの一人にウケればいい。しかし、工務店にはその一人を必ず獲得してほしい。私たちにはそのフォローができます」と安藤さんは語る。同社は全国の工務店に向けて本格的な加盟店募集をスタート。6月25日と 8月20日に加盟説明会を行う。問合せは、ロストアンドファウンド(TEL:052-838-7011、E-mail:info@wrapshome.jp)まで。
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