『新建ハウジング タブロイド版』
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鷲見製材(岐阜市、石橋常行社長)はこのほど、中古住宅事業の強化を目的にリノベーションをはじめストック関連の4事業を分社化し、WOODYYLIFE(ウッディライフ)を新設した。4月には同市内で築50年の民家を改修した常設のリノベーションのモデルハウスをオープン(写真下)。初年度は、受注15棟・売上高2億5000万円を目指す。
同社社長の石橋さんは、新建ハウジングが7月24日・25日に東京都内で開催する「工務店経営カンファレンス2019」に登場。住宅産業の未来を見据えながら、自社の経営戦略や取り組みについて語る。
ストック関連事業の分社化に伴う新会社設立は、新築とのすみ分けにより事業の「選択と集中」を図り、経営資源の最適化を図るのが狙いだ。石橋さんは、「分社化で社内競合というロスが解消され、経営の迅速化が期待できる」と説明する。
鷲見製材が「ひだまりほーむ」のブランドで展開するリノベーション、リフォーム、メンテナンス、不動産の4事業を分社化し、新会社・WOODYYLIFEに事業移転。新築以外の全ての事業を新会社が手掛ける。各事業の責任者と従業員あわせて8人が新会社に転籍した。
潜在需要を喚起する
オープンしたリノベのモデルは、新会社の基幹事業となるリノベー ション事業を拡大するための拠点だ。新築に比べて費用を抑えながら、改修前より断熱性能はUA値2.94から0.7、耐震性能は0.58から1.71に高め、新築同等の性能をアピールする。
石橋さんは「岐阜は空き家や中古物件が増加しているが、都市部と比べてリノベーションや空き家活用に対応できる工務店が少なく潜在需要を逃していた。ニーズが多様化する中で新築と中古のすみ分けを図り、若者を中心にリノベの需要を喚起したい」と抱負を語る。
総務省が4月26日に公表した2018年10月時点の「住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家数は ・・・・
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