野原ホールディングス(東京都新宿区)は6月、調理従事者向けのトイレ個室内手洗いシンク「個室で洗いましょう」を発売する。サラヤ(大阪市)、イビケン(岐阜県大垣市)、ロンシール工業(東京都墨田区)らと共同開発した。
飲食店・学校給食などで発生する細菌感染や食中毒の多くは、不完全な手洗い設備が影響しているという。とくに用便後の手指が汚染源となり、衣類やドアノブにウイルスが付着、トイレの外にウイルスを持ち出してしまうケースが多いようだ。
新商品は、手洗いの新ルールだという「脱いだまま手洗い」を可能にする、トイレ個室内専用の手洗い。衣服を下げ、用を足し、便座に座った状態で手洗いができるため、衣服・ドアノブへの汚染を防ぐことができる。
人工大理石製の天板とボウルを一体化して雑菌の繁殖を抑制。吐水部にはセンサーで石鹸液・給水・消毒液が自動供給される手洗い器(サラヤ製)を、壁面には抗ウイルス機能をもつ不燃メラミン化粧板(イビケン製)を、床材には抗ウイルス性のノーワックス床シート(ロンシール工業製)を採用した。
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