LIXIL(東京都千代田区)は6月4日、これまで合計25カ国以上へ出荷してきた開発途上国向け簡易式トイレシステム「SATO」のソーシャルビジネスが、バングラデシュで初の黒字化を達成したと発表した。同国は「SATO」が2013年に最初に進出した国。需要創出に重要な役割を果たすパートナーと共に、生産、配送、設置、メンテナンスに至るまでを現地で包括して行っているという。
同社は「SATO」が経済的に持続可能な事業であることを実証したことで、世界の衛生課題改善と「SATO」のさらなる拡大を目指し、ソーシャルビジネスの新たな戦略を策定。これまでの活動や商品を集約し、従来の部署を「SATO」として改め、新たなチームの人数も2倍の44名に拡大した。今後、公衆衛生の需要創出・教育における既存のパートナー関係を強化するとともに、新たなパートナーシップも開拓する。
そのほか、新しいウェブサイトによるeマーケティングも促進する。新ウェブサイトは、開発途上国において「SATO」の認知を高めると同時に、世界中の導入事例の紹介や自国での製品供給状況を確認できるものとなっている。
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