レオパレス21(東京都中野区)は5月29日、同社施工物件で発覚した界壁等に係る建築基準法への違反の疑いを受けて実施している全棟調査の過程で、新たに界壁の不備を確認したことを発表した。同月28日、国土交通省に調査状況を報告した。
不備がみられたのは、同社が施工した耐火建築物2240棟のうち、現地調査を実施した204棟中の63棟(1996年4月5日~2001年2月16日着工)。界壁に用いる石こうボードの種類や厚み等の仕様が、国土交通大臣認定に定める耐火構造仕様と異なっていた。同社によると、63棟中62棟については1時間準耐火性能を満足する仕様に適合しているという。残り1棟については、1時間準耐火性能を満たしておらず、かつ遮音に係る国土交通大臣認定に適合しない仕様となっていたことが確認された。
同社は今回の不備について特定行政庁に報告し、是正について協議を行った上で、耐火構造仕様に適合させるための改修等を行う。また、未調査の2036棟の界壁の耐火性能について調査を行うほか、全棟調査の対象物件で確認申請図書が確認できていない510棟について、耐火建築物に該当するか調査を進める。
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