三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)は、富裕層向けシニア施設事業を本格化する。今後、「パークウェルステイト」ブランドのもと、首都圏および京阪神など大都市圏を中心に75歳~80歳の富裕層向けの「シニアのためのサービスレジデンス」を年間1~2棟、300~400戸を展開するなど、同社の事業の大きな柱に位置付ける。
2019年6月にサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「パークウェルステイト浜田山」(東京都杉並区)を、2021年11月に介護施設「パークウェルステイト鴨川」(千葉県鴨川市)をオープンする予定。時期は未定だがシニア施設「パークウェルステイト西麻布」(東京都港区)の計画も進んでいる。
「パークウェルステイト浜田山」は、三井不動産レジデンシャルが建物を開発および賃貸し、入居者と終身建物賃貸借契約を締結することが基本スキームとなる。訪問介護事業所「TOKIORI浜田山」やむらい浜田山クリニックを併設。順天堂医院や練馬医院と連携した高度医療を受けることができる。入居者へのホスピタリティサービスを提供するほか、介護事業者やレストラン事業者への運営委託および医療機関との連携等を通じたサービスを提供する。自立したシニアから要介護者まで対応可能な施設を完備し、希望者には見取りまで実施する。
一般居室62戸、介護居室8戸の計70戸。1人入居する場合、入居料として前払いで1億6992万円(75歳の場合)または1億3593万円(80歳の場合)。月払いだと毎月94.4万円。このほかに月25万円の家賃料がかかり、希望者には有料で食事を提供する。
同社は入居者ターゲットを男女比3:7、入居時単身率70%と想定している。
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