大阪府住宅供給公社(大阪市)は5月23日、泉北ニュータウン茶山台団地(堺市)において、単身世帯や若年夫婦、子育て世帯向けなど若年層の多様なニーズに対応する住戸リノベーションプランの事業提案競技の参加者を募集開始した。
隣り合う2戸を1戸につなげる90m2の住戸リノベーション「ニコイチ」と、1住戸リノベーション「リノベ45」のプランを募集。課題は、若年世帯が現代版の団地のくらしに新しい価値を見つけることができる提案とする。
一部の「ニコイチ」住戸には、新たなテーマとして「ルームシェア」を設定。「共通の趣味をもつ住まい手同士が共同で住まうことで、住まいと創作空間を1つの住戸で共有し、創作活動を団地内の様々な取り組みと併せて地域住民へ発信する」などのプラン提案を募集する。
いずれのプランも、若年層を誘引する提案で、大阪府内産の木材料(生産品を含む)の良さをアピールできることが条件。また、泉北ニュータウンが提案する「仕事とくらし」「地域とくらし」が隣り合わせなどの暮らし像「泉北スタイル」を発信することが求められている。
同公社では、高齢化が進む高経年の団地に若年層を誘引するため、2014年度から建築家など民間事業者のノウハウを活用した住戸リノベーションを実施している。今回の事業提案競技は「堺市と大阪府住宅供給公社による泉北ニュータウン住戸リノベーション促進連携事業」で、最優秀作品提案者に選定された事業者が、設計・施工・工事監理(自主監理)を実施する。
7月下旬に最優秀作品を選定し、12月下旬に完成予定。
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