林野庁がまとめた木材輸入実績によると、2010年の国内の木材輸入は、前年比で数量・金額とも増加し、輸入金額で7割に減少した前年を18%上回った。
数量では、丸太475・7万立米、製材641・5万立米、合板265・4立米、集成材69・1万立米、木材チップ1211・8万トン。輸入額は9160億円で、日本経済における総輸入額の1・51%を占めた。
国別シェアでは、丸太は米国が依然首位を維持するなか、北洋材の大幅減に代わるカナダ材の大幅増で、2国の位置づけ逆転が鮮明化。合板は全体の8割以上を占めるマレーシア・インドネシアの輸入が若干低下し、中国・ニュージーランド・ベトナムが増加。集成材はオーストリア・フィンランド・中国・ルーマニア・エストニアと上位5カ国が全体的に増加するなか、4位のルーマニアが前年比2倍に増加し、3位の中国に匹敵する水準となった。
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