独立行政法人都市再生機構(UR都市機構:横浜市)、日本総合住生活(東京都千代田区)、ナオス・テック(東京都墨田区)の3者は共同で、室内臭気を低減する新しい工法を開発した。賃貸住宅などの臭気の低減を短期間で効果的に実現することが可能という。
同工法は、室内の臭気を、「測定・分析」、「消臭」、「封じ込め」の3ステップによって短期間で効果的に低減できるという。具体的には、生活臭の元になるアンモニア・酢酸・ギ酸など90種類以上のにおい成分を測定・分析し、成分ごとに最も適した薬剤で徹底的に消臭。そのうえでガスバリア性を有する特殊シートなどを活用してニオイの発生源を封じ込めていく。すでにUR都市機構の賃貸住宅約60件で実証を行い、その効果を確認しているという。
特殊シートは、凸版印刷(東京都台東区)の透明蒸着バリアフィルム「GL FILM」を住宅用に改良したもの。積層構造で世界最高水準というにおい遮断効果(ガスバリア性)を有するほか、床や壁に直接貼ることができ、その上からクロスを貼ることもできるシートだという。
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