建築現場のクラウド型コミュニケーションツール「ダンドリワーク」を提供するダンドリワークス(滋賀県草津市)はこのほど、住宅建築の技術総合コンサルティングを手掛けるNEXT STAGE(ネクストステージ、大阪市)と業務提携契約を締結し、クラウド上の現場写真データを活用した「クラウド施工品質評価サービス」の提供を開始した。
同サービスは、施工品質の基準書(標準施工手引書)を作成し、自社基準を満たしているかを、ネクストステージがクラウド上の写真を活用して評価、レポートを提出するというもの。レポート作成依頼から内容の確認まで、建築現場の情報・写真などを一元管理する「ダンドリワーク」内で完結するため、新システムを導入することなくサービスを利用することができる。
各社オリジナル標準施工手引書作成は40万円、クラウド品質評価レポートは1棟当たり3万円。両サービスの利用契約は、ユーザーとネクストステージの間で締結する。
ネクストステージの調査では、自社の施工基準を持たない会社は約86%だった。両社は、基準を明確化させた「自社のモノサシ」を持ち、現状を知ることが品質向上につながるとして、今回のサービスを開発。現場監督や技能職人の裁量に依存する現場管理からの脱却と、品質意識が高い消費者への対応が迫られる建築業界において、住宅品質の統一を促進させていくという。
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